アマチュア無線とは?


1.アマチュア無線とは

 みなさんは、アマチュア無線という趣味を知っているでしょうか?
 一時期は大変有名になったのでご存じの方も多いかと思いますが、日本で百万人以上の人々がこの趣味を楽しんでいます。その楽しみ方は人それぞれで、車同士やイベント会場での手軽な通信手段として利用する人もいれば、大きなタワー(鉄塔)を建てて毎日遠距離通信に明け暮れたりする楽しみ方をしている人もいます。

2.アマチュア無線の楽しみ方

 アマチュア無線を楽しんでいる人は千差万別で、大げさかも知れませんがアマチュア無線家の数だけ楽しみ方があります。とはいえ、あまりに漠然としていますので簡単にどんな楽しみ方があるのか代表的な例を挙げてみたいと思います。

@知らない地域や珍しい地域や遠くの人と交信する楽しみ。

 自分が行ったことのない所や遠い外国の人とも話が出来ます。外国の人とは英語で話す事が基本ですが、まれに日本語で話せることもあります。(韓国とか、台湾が多い)
このような通信をハム(アマチュア無線を楽しんでいる人たち)は「DX通信」と呼んでいます。DXはdistance(距離)の略語で遠距離を意味します。

A集める楽しみ

 BCLで受信報告を送るとお礼として綺麗な「QSLカード(ベリカード)」をもらえます。アマチュア無線にも同じようにQSLカードを送る習慣があります。本来は交信を証明することが目的なのですが、人によっては創意工夫をした綺麗なカードを発行している無線局もあり、そのようなカードを収集する人もいます。
 この他に「アワード」といって一定の条件を満たすことで(QSLカードが必要な場合が多い)もらえる賞があります。

B競う楽しみ

 アマチュア無線にも試合のようなものがあり、「コンテスト」といいます。これは、一定時間の中でどれだけ交信したか、どれだけいろんな地域の人と交信したか等を競うものです。
規模はさまざまで、ある狭い地域や条件を対象としたものから世界中で一斉に行われるものまであります。
 特に国内ではJARL(日本アマチュア無線連盟)主催の4つのコンテスト(4大コンテスト:ALL JAコンテスト、6m&Downコンテスト、フィールドデーコンテスト、全市全郡コンテスト)が有名です。

C移動する楽しみ

 アマチュア無線は免許によっては、移動する事が出来ます。移動といっても車で行けるような気軽なものから、山の頂上から、中には遠い外国まで行って無線をする人もいます。

移動する事のメリットは特に都市部の住宅事情からあまり大きなアンテナを建てられない人が大きなアンテナで出せるということ、珍しい地域から出ることでたくさんの局に声をかけてもらうことが出来ると様々です。

 また珍しい移動局として「MMMaritime Mobile:海上移動)」、「AMAeronautical mobile:上空移動)」等があります。

Dおしゃべりする楽しみ

 通常、無線交信はコールサインとRS(T)レポートの交換ができれば成立します。しかし、それ以外にも世間話や、技術的な話と様々なことを喋ることが出来ます。
 この様な「おしゃべり」の事を「ラグチュー」といいます。
 また、仲良くなって会ったりする事もあります。インターネットの世界で言うOFF会のようなものでアイボールQSOと言います(QSOとは無線交信のこと、目でする無線交信だからこのようにいう)。

E作る楽しみ

 無線機やアンテナを自作してそれを実験するという事も一つの楽しみです。
 しかし、昔は現在のようにメーカー製の無線機を入手する事は困難でした。
 初期のハムはほとんどが自作して電波を出していました。

Fその他の楽しみ

 他にも挙げればきりがありませんが、データ通信(パケット)・SSTV(静止画像通信)・ATV(アマチュアテレビ)・衛星通信・FAX通信・EME(月面反射通信)といった通信もあります。

○アマチュア無線の使う周波数帯(主に使われているもので、4級アマチュア無線技士の資格で運用できるものに絞った)

3.5MHz  (80mバンド)

この周波数は波長が80mもあるバンドです。
アンテナはダイポールで40mは必要ですので、広い敷地が必要となります。
昼間は電離層の影響で、夏は空電などの影響でよく飛びません。夜間、特に冬場は良く飛ぶバンドです

7MHz   (40mバンド)

一日中賑わっているバンドで、ハムの銀座通りと呼ばれています。
夏場は深夜でも電離層反射で国内の局が入ってきます。
非常に混んでいるので、なかなか声をかけても応答してもらうのが難しいバンドです。
立地条件によっては初心者でもできるバンドです。
冬の夜間はDX(海外)通信が行われています。

21MHz  (15mバンド)

14MHzと並んで、DX(海外)通信が盛んに行われているバンドです。
春・秋のDXシーズンでは賑わうバンドです。

24MHz  (12mバンド)

WARCバンドといって最近アマチュア無線に解放されたバンドです。
主にDX(海外)交信がメインになるでしょう。
あまり、ライバルが少ない様なのでDX局とも簡単に交信できるようです。(私はまだ運用した事がない…)

28MHz  (10mバンド)

とても帯域が広く、短波で唯一FMが運用できるバンドです。
もっとも、サンスポットナンバー(太陽黒点数)に左右されるバンドで、電離層の状態が良いと小さいアンテナでも海外が強力に入感します。
夏場はEスポ(夏場にできる突発性の電離層)で国内との交信が楽しめます。

50MHz  (6mバンド)

この周波数より普通の電離層反射を使った交信は出来ません。
性質はどちらかというと光に近くなります。
しかし、夏場は28MHzと同じくEスポにより国内や海外が入感する場合あります。
アンテナも小さく(ダイポールで3m)比較的自作しやすくなる。7M4IMYが最も出没しやすい周波数。

144MHz (2mバンド)

FMでは車からのモービル運用が多い周波数です。SSBはCQがたくさん出ていますので初心者でも充分楽しめます。
アンテナも小型で都市向きのバンドと言えます。

430MHz (70cmバンド)

144MHzと並んで、FMモービル運用の盛んなバンドです。都市部ではFMでのCQも非常に盛んです。
ハンディ機での開局が簡単に出来るので、簡単に開局できるバンドと言えます。

1200MHz

電波はさらに直進性を増し、光の性質に近くなります。クラブで運用した際、非常に声がかかりました。
山岳移動などが効果的なバンドです。固定運用は10Wですが、移動運用では1Wのみです。

2400MHz

ほとんど光に近いバンドです。雨などの散乱の影響を受け始めます。
パラボラなどかなり指向性の高いアンテナが使用されます。
メーカー製の無線機だと確かここまでだったような…

○アマチュア無線が良く使う電波形式(代表的なもの)

CW(電信)

いわゆる、モールス信号です。究極のデジタル通信とも言われる?

AM(振幅変調)

ラジオでおなじみのAMです。振幅を変化させて信号を送る電波形式。雑音に弱いのが難点。

SSB(シングルサイドバンド)

AM(振幅変調)ではあるが、搬送波を抑圧し、一方の側波帯のみを使用した電波。
特徴は、帯域がAMより狭く、省電力である。使う側波帯によってLSBとUSBに分けられる。

FM(周波数変調)

FMラジオのFMです。AMと違い振幅ではなく周波数を変える事によって信号を送る電波形式。
雑音に強く、音が綺麗だが、広い帯域を取ってしまう。


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